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福味健治 さんのコラム
【日本住宅再生研究所】 岡田一級建築士事務所
福味健治  :  外壁材の選び方
投稿日時: 2013-3-27 09:30   前のコラム 次のコラム
カテゴリー  賢い家造り  |  タグ 
外装材で悩むのは色や柄だけではありません。
性能も重要です。しかし、カタログを見ても自社の特徴ばかりが羅列されていて、何が外壁に重要なのかを語ってはくれません。そこで偏見に富んではいますが、外壁に求める性能を列記します。
【外装塗材】
●可とう性
ひび割れをどれだけ抑える効果があるかを判断する性能です。曲げても折れない。引っ張っても延びてひび割れない。そう言う柔軟な性能が塗材には求められます。ひび割れを起こすと中に貼ってある防水層も破れている可能性があります。防水層が破れると、建物内部に雨水が侵入します。雨漏れに至らなくても内部の木材が濡れる事により構造体の劣化・腐朽が進みます。
●耐候性
長年に渡り色合いが変化しない性能を云います。上記の可とう性を重視すれば、天然素材は可とう性に乏しい素材が多いのですが、耐候性は天然由来の素材の方が性能が良い傾向にあります。
色が変化することで建物の寿命が変わる事はありませんが、外壁の塗り替え時期が早まりメンテナンスに費用がかかります。
●調湿性能
外壁に限っての話しですが、あまり気にする事はありません。古い工法の場合、外装材は直接建物に張り付いていましたが、最近の工法は通気工法が一般的になっています。外壁内部で湿気が溜まる構造にはなっていないので、壁面から湿気を吸ったり、吐いたりする必要はありません。また、古い建物の解体現場を観察しても、吹き付けタイル等調湿機能の全くない外壁でも壁内部の左官下地の木部が、それが原因で傷んでいるのは希で、それも土台付近に限られます。
●防汚性能
外壁に付着する汚れは、排気ガス等の油汚れ、つまり有機物が付着したものが殆どです。洗えば落ちる汚れなので、何年かに一度外壁を洗えば建物の性能に変化がありません。洗うのが面倒な人には、光触媒がお勧めです。光触媒は光合成の逆の作用を人工的に酸化チタンを用いて行うもので、即効性はありませんが、長年に渡り白い壁を白いままに保持すると云った効果はあります。
●シックハウス性能
内壁ほど気にする必要もありませんが、敏感な人は選考基準に加えるべきでしょう。
●省エネ性能
塗装でも断熱塗装材が話題を呼んでいます。断熱性能が無いよりあるに越した事はありませんが、それを選択肢の中心に考える必要はありません。通気工法が一般的になっていますので、冬の寒さを守る役目を外壁は果たせなくなっています。夏の暑さに対しては効果がありますが、夏の暑さ対策で注意を払うのは壁よりも屋根材です。屋根は一般に真夏では、全外壁量の三倍の熱量を受けています。壁に費用を掛けるなら屋根に費用を掛けた方が効果的です。

以上が外壁に求める主な性能です。やはりこの中で最も重要なのは建物の寿命に影響を与える可とう性能かと思います。その次にメンテ費用の点で耐候性を重視されると良いでしょう。
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